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三投目!
側近「オーストリア大公閣下マリア・テレジア様
申し上げます
我らが宿敵、フランス王国が神聖ローマ帝国の玉座が空席であることを理由とし、
その座を求めて宣戦布告しました」
その報告に答えるのは玉座に座る少女。
その髪は当時の流行に相応しく銀色に作り髪に覆われ、
その体は深い青で包まれ、その中心には花の文様が描かれた、
全体としては幼さを感じさせつつも、その目、その体から放たれる気品が、
彼女が有象無象の存在、平民達とは決定的に違うことを物語っていた。
オーストリア大公(実質女王)、マリア・テレジア、当時の年齢は23歳。
マリア・テレジア「仕方ありません
兄が亡くなったあの日から、
いずれこのような日が訪れるだろうとは思っていました
いずれこのような日が訪れるだろうとは思っていました
もし私に夫がいて、
神聖ローマ皇帝として即位するようなことがあっても、
神聖ローマ皇帝として即位するようなことがあっても、
政治基盤が最も不安定な時を狙って
このオーストリア大公国の領土を狙うようなことは、
フランスでなくてもしたことでしょう
さあ、我が帝国の臣下達に通達を!
神聖ローマ帝国領内の全ての公国、及び王国、
ハンガリー王国に通達を!
それだけでは心もとないでしょう
少し難しいですが、
ロシア、スウェーデンポーランドなどの北方の国にも
協力を仰がねばならないでしょうね
イギリスは放っておいても参戦するでしょうし」
このオーストリア大公国の領土を狙うようなことは、
フランスでなくてもしたことでしょう
さあ、我が帝国の臣下達に通達を!
神聖ローマ帝国領内の全ての公国、及び王国、
ハンガリー王国に通達を!
それだけでは心もとないでしょう
少し難しいですが、
ロシア、スウェーデンポーランドなどの北方の国にも
協力を仰がねばならないでしょうね
イギリスは放っておいても参戦するでしょうし」
側近「まったくテレジア様が思しなさるとおりです
しかし、いかがいたしましょう
それらの国には我が国に取り入る理由がありません
それならまだいいほうで、
ロシアはフランスと同盟関係にあり、
スウェーデンはロシアとのにらみ合いの中
こちらに戦力の割く余裕もなく、
こちらに戦力の割く余裕もなく、
ポーランドは国境を接していることから我らを警戒しており、
むしろ進んでフランスと同盟する可能性さえあります」
マリア・テレジア「それぞれの国に交換条件を出しましょう
ロシアにはオスマン・トルコとの共闘の際の領土の優先権を、
スウェーデンには対ロシア戦の協力、
ポーランドには対スウェーデンおよびロシア戦の共闘と、
不可侵条約の締結を約束し、協力を求めます」
側近「そのような条件で大丈夫なのですか?
もしその三国の間で戦争が起こればその交換条件の執行は困難ですよ」
マリア・テレジア「私は交換条件を出し、それで協力を求めると言ったのです
それをする、しないは全く別の問題
もし必要なら大国を優先して条件を批准します」
側近「(さすがテレジア様……
まだお若いのによく心得、きめ細やかに対応なさる
臣下に丸投げする王が多いという中でよくぞこのような……)
出すぎた真似を致しました
すぐに手配致します」
マリア・テレジア「ああそれと、その、難しいとは思うのですけれど
ロートリンゲン公国にも協力の通達をお願いします」
側近「ロートリンゲンに?
しかしあそこはフランス領……
ああ、あそこはフランツ殿の領地でございましたな」
マリア・テレジア「彼には……
いいえ、ロートリンゲン公には
この戦いの勝利の暁には
オーストリア大公国の貴族の位、
この戦いの勝利の暁には
オーストリア大公国の貴族の位、
およびフランス領土のいくつかを
褒美として与えると伝えてください
褒美として与えると伝えてください
そして、彼、フランス自身には、
『女として、マリアとして、
してあげられることはないもないでしょう』とも」
『女として、マリアとして、
してあげられることはないもないでしょう』とも」
側近「まあ、仕方ありますまい
この戦乱の世に、ロートリンゲン公に帝位を授けようなど、
あまりに危険なことでありますからな」
さあ、これを読んだ貴方は分かっただろうか?
歴史はもう一つの狂いを呼び込んだ。
マリア・テレジアはまだヨーゼフ・シュテファンと結婚して『いない』。
その狂いはまた新たな狂いを生み出す……
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NEETにならないように頑張りたい。
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某大学でマンガを学んでいる四年生。最近まで修正するの忘れてたあわわわ。いつまでも一年生でいたい。そんな四年生!!(無理すぎる。)しゅ、就職ふぉおおん。
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